清少納言の『枕草子』
「はるはあけぼの。
やうやう白くなりゆく山際。少しあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。」
こんな情景は春の早朝の澄んだ空気の中でしか見れないものだという。
実はその風景を毎日必然的に視野の中に納めている人たちがいた。
ガラガラガラアー。突然、静寂と尖った空気を引き裂くようにシャッターが開く。
その中には整列しておかれた道具類と一斗缶。
それらを独り言のようにブツブツとつぶやくように言葉を発しながら無骨な掌で必要なものを淡々と運び出す。
塗装の職人はそんな毎朝の日課のあと、ゴクリと暖かい缶コーヒーをすすり飲む。
そして、その眼の先にはいつもその美しい光景がある。
(法人営業部 杉山)
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